コーヒー産地直送!~Qグレーダーの中米便り~

コーヒー鑑定士が産地から、超愛飲家・プロ向けにスペシャルティコーヒー事情や経験談を生中継!

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スペシャルティコーヒーは日本国外ではどの様に扱われているの?

国内vs国外発信のブログ

 

初めまして。スペシャルティコーヒー愛飲者が好む必須の大産地、中米在住の山際貴義です。

 

日本語のコーヒーのブログは無数にあります。でも産地からコーヒーのプロが書いているブログは、と言うと無いに等しい様です。

 

日本と言う世界でも有数なコーヒー消費市場から発信される情報は勿論の事ながら大事ですし、多くの意味で世界の注目のもととなっています。

 

でもコーヒーの愛好家、また専門家だったら、国外でスペシャルティコーヒーがどの様に捉えられ、扱われているか疑問を持つものと思います。

 

確かに日本からコーヒーの産地や他の市場についての情報を発信しているブログもあります。

 

だけど、中米に永住している私が日本国内の事情について書いたら、「何か説明の層が薄い。」と恐らく疑われるだろう事に似て、世界がこれほど身近になった現在に至っても、現地からの生の情報はインターネットや第二の情報源からしか得られない深みや新鮮味があります。

 

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コーヒー農園にて生産者達との打ち合わせ

 

中米という小地域だが存在感大なる産地

 

中米あらずしてスペシャルティコーヒー語れず、と言える程にこの産地はコーヒーを支える大黒柱的なオリジンとなっています。

 

日本の皆さんに親しみがある産地だと例えばグアテマラやコスタリカなどがあります。はたまた近年トレンディーになった、最高級コーヒーを産んでいるパナマも良く聞かれる名前かと思います。

 

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グアテマラの綺麗な衣装を着飾ったインディヘナ(先住民)

 

だけど、例えば中米で一番の生産量を誇るのはホンジュラスである事はご存知だったでしょうか。

 

また、歴史を振り返ると70年代まではエルサルバドルが最高の生産国であり、しかも世界トップレベルのコーヒーラボを誇っていたなんて、日本で余り知られていない生産国にそれ程の存在感があったことに驚かれると思います。

 

よって、狭い地域にこんなに多くの個性のあるコーヒーを世界に贈っている中米は、比較するものではありませんがコーヒーの発祥地であり大大陸であるアフリカとはまた違った特別な魅力あり、と言ったところでしょうか。

 

このブログの行き先

 

で、この序章的なエントリーの結論として、このブログで何について書くかと言わせて頂きますと、話題は豊富に取り上げる予定ですが、中米と言う産地を中心としたコーヒー生産体制を軸にストーリーを綴ろうと思います。

 

より具体的には、どう言った生産地域に、どの様な生産者が居るか紹介していきたいと思いますが、その中でこれらの農家がこれこれのバラエティーをこう言う栽培や精製方法を用いた努力をしながら日々コーヒー豆を可愛がっているから、皆さんがそんなに美味しいコーヒーを飲めるのです、と言うメッセージをお伝えするのが使命です。

 

また、生産者の周りには政府や国際機関などサポート組織があり、あまり取り上げられない産地国内での消費市場も知って頂きたいと思います。

 

更に広い視野から、歴史を通じてコーヒーがこれらの国々の文化、習慣、日常生活に与えた影響と、世界における中米コーヒーの位置づけもご紹介させて頂きたいと思います。

 

扱うテーマの性格上、コーヒーの大ファンやプロなどにとって特に興味深い内容が多いかも知れませんが、コーヒーは余り分からないけれどもっと知りたい!、と言う方々にも毎度楽しまれるブログにしたいと思います。

 

以上、これからどうぞよろしくお願いします!

 

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パートナーとのカッピングセッションにて